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カテゴリ: 口内炎

治りにくい口内炎は要注意!!

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口内炎が出きて痛くてご飯を食べられなかったり、喋るのが辛かったりした経験をお持ちの方は多いと思います。

この様な症状で来院される方は圧倒的にアフタ性口内炎である事が多いのですが、実は感染症、自己免疫疾患、原因が特定されていないものなども存在します。
病変が口腔内に留まらず皮膚、眼、外陰部、腎臓にも発現する事もあるため、お口の中以外に発症していないか、いつもより治りが悪い、などの症状がある場合は注意が必要です。

口内炎の原因としては

1、感染症
①ウイルス性:単純ヘルペス、口唇ヘルペス、帯状疱疹、水痘、麻疹、ヘルパンギーナ、手足口病、慢性活動性EBウイルス感染症
②細菌性:結核、梅毒、放線菌
③真菌性:カンジダ、ムコール

2、自己免疫疾患・膠原病
ベーチェット病、多発血管炎性肉芽腫症、クローン病、全身性エリトマトーデス、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、扁平苔癬、多形滲出性紅斑、IgG4関連咽頭炎

3、原因不明
再発性アフタ性口内炎、狭義の難治性口腔咽頭腫瘍

代表的な疾患を挙げてみます。

-アフタ性口内炎-

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明確な原因は不明であるが、アフタ(楕円形の偽膜性小潰瘍で周辺に炎症性発赤、浮腫を認める)病変を伴う限局的な炎症で、疼痛を伴う。
治療としては硝酸銀による化学焼灼、ステロイドの軟膏塗布や貼付薬、レーザーによる焼灼。1週間程度で治癒します。

-単純ヘルペス性歯肉口内炎-

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2型があり、1型は口腔に、2型は性器に生ずるが2型でも口腔咽頭に症状を呈することがある。口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス潜伏感染の再活性化で起き、水疱を形成することのあるびらんを伴う病変です。
治癒は抗ウイルス薬の軟膏塗布や内服、点滴を行い、1週間程度で治癒します。

-帯状疱疹ウイルス感染症-

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帯状疱疹ウイルスによる感染症で身体の片側に生ずる病変で、神経痛性の痛みを伴う口腔、口唇、顔面の片則にみられる水疱、びらん、潰瘍。広範な感染の場合、顔面神経麻痺、めまいを伴う。
治療は抗ウイルス薬軟膏塗布、内服、点滴。治癒には3週間程かかり、稀に神経痛が残ります。

-ベーチェット病-

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口腔内再発性アフタ、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍の4症状をきたす病変。
治療はステロイドの軟膏塗布、内服や、コルヒチン内服、免疫抑制薬内服。難治性で長期の経過をみます。

-扁平苔癬-

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口腔では頬粘膜に後発し、丘疹、白斑、びらん、萎縮、レース状が見られる。類似する症状に前癌病変の口腔内白板症がある。
治療はステロイドの塗布、内服、免疫抑制薬内服。扁平苔癬の予後は比較的良好ですが、まれに悪性化することもあり、注意を要します。

口内炎がなかなか治らないと感じたら、もしかすると他の疾患の可能性もあります。
何かおかしいなと思ったら悩む前に専門医にご相談下さい。

歯科医師 丸山郁子

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口内炎にはレーザー治療!

口腔内に白い膜状なものが発生し周りが赤く炎症を起こして痛みを伴うものを口内炎と言います。口内炎が起きる原因として様々な要因が挙げられます。

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口腔内に出来た傷(被せ物が尖っていたり、合わない入れ歯を使っていると慢性的な刺激により潰瘍になる)や栄養不足、精神的なストレスの他に口腔内への刺激や食事から受ける刺激、そして歯磨き粉などが発生のリスクを高めると言われています。

① 口腔内からの発症
歯で思わず噛んでしまったり、虫歯や歯が欠けて尖ってしまった箇所が口腔内に傷を作ったり、硬い食べ物を食べることで口腔内の粘膜が傷つき炎症を起こすなど、要因は多くあります。

② 栄養不足からの発症
食生活の偏りが主な原因ですが、その中でもビタミンB群の不足が大きな要因です。

③ 歯磨き粉からの発症
歯磨き粉の中には有害とされる「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているものがあり、刺激の原因となり得る可能性があります。

口内炎の種類

※カルタス性口内炎…痛みはそれほど強くないが、粘膜が赤く腫れ赤い斑点が出来る。
※潰瘍性口内炎…強い痛みを伴い会話や食事が苦痛になり、時として高熱を伴う。
※壊疽性口内炎…口腔内の組織を腐敗させてしまう。

口内炎の対処法

① 生活習慣の改善
バランスの摂れた食事と十分な睡眠は口内炎から身を守ります。食事だけでは十分な栄養を摂取できない場合は、ビタミンBやCの入ったサプリメントを服用し補うといいでしょう。また、刺激物となる喫煙やアルコールも控えることで、治療を促進します。

② 細菌の繁殖を防ぐ
口腔内には常に多くの細菌がいます。歯磨きをきちんと行い、手洗い・うがいを怠らないことで、細菌の繁殖を防ぐことができ、口内炎の発症リスクを抑えることができます。歯を磨くことが困難な場合は入念なうがいをしましょう。

クリニックでの治療法

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被せ物や入れ歯が原因の場合、原因の箇所を修理することで1~2週間程度で治ります。早期に治療する方法として、レーザー治療が挙げられます。通常、痛みが引くのに数日から長い場合は2週間程度かかりますが、レーザー治療ならば1日から数日程度で効果が出ます。

最後に、口内炎と腫瘍は一見すると判断がつかない事があります。口腔内にできものが出来た場合、悪性腫瘍である可能性は一般的に考えて低いと言えますが、2週間以上治らない口内炎は、腫瘍の可能性がありますので注意が必要です。胃がんや肺がんとは異なり、ほとんどの場合目視で確認できるのが特徴です。その他の特徴として痛みが少ないことも挙げられます。

口内炎がよくできる、症状が長引いているなど気になる事がありましたら、お気軽にご相談ください。

歯科衛生士 前田由香

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