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乳歯の虫歯予防

皆さんはご自身のお口の中に何本歯が生えているかご存知ですか?
鏡を見ないでわかる方はきっととても歯磨きを頑張っていらっしゃる方だと思います。
では、お子さんがいらっしゃるお父さん、お母さん、
今お子さんに何本歯が生えていているかご存知ですか?

今回は乳歯のお話しです。
乳歯は生後7ヶ月頃から生え始め2歳6ヶ月~3歳頃に20本揃います。

乳歯の虫歯の特徴として
①進行が速い
②自覚症状がでにくい
③環境要因の影響をうけやすい
ということが挙げられます。

乳歯は抜けて永久歯に生え変わるので、永久歯が生えたら気をつければいいと思う方もいるかもしれませんが、乳歯の虫歯をそのままにしておくと、病巣が歯の根っこにまで及びます。
この状態が長く続くと根っこ周囲組織に炎症が広がり、乳歯の根っこの直下で生える準備をしている永久歯に悪影響を与えてしまいます。

虫歯の予防法

①歯磨き、フロッシング

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本人だけではどんなに一生懸命磨いても磨き残しが生じます。
膝の上にお子様の頭を乗せて、歯ブラシの毛先が歯面に当たっていることを確認しながら磨くようにしましょう。
1箇所につき10回ずつ磨きましょう。
色んなところをバラバラに磨いてしまうと、どこを磨いたかわからなくなってしまうので、順番を決めて毎回その順番通りに磨くといいかもしれません。
歯磨き粉はつけると泡でお口の中がいっぱいになり、歯に歯ブラシの毛先が当たっていることが確認しにくかったり、気持ちが悪くなってしまうお子さんは使わず、水磨きでも構いません。

②間食習慣の見直し
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ダラダラ遊びながらジュースやお菓子を食べるのではなく、決まった時間に間食をとるようにしましょう。
また、アメやグミやハイチューよりも果物や芋類やおにぎりなどのほうが虫歯になりにくいと言われています。

③フッ化物の応用

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フッ素ジェルやフッ化物洗口やフッ素塗布などがあります。

④定期検診

たとえ虫歯ができてしまっても、定期的に検診をしていれば重症化する前に虫歯をみつけ治療することができるので3ヶ月ごとの定期検診をおすすめします。

生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように乳歯の時から予防してあげることが大切です。

歯科衛生士 倉田孝子

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もし歯が欠けてしまったら

ある日突然、歯が欠けてしまった…。
あまり想像したくないトラブルですが、食事をしているとき、ケガや事故など、歯が欠けてしまうという状況はそれほど珍しいことではありません。

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今回は、なぜ歯が欠けてしまったのか、歯が欠けてしまったときはどうすれば良いのか、歯科医院での治療法をご説明します。

歯が欠ける原因

① 虫歯

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歯が欠ける原因として一番多いと言われているのが、虫歯です。
虫歯で歯が欠けるときは、既に虫歯が進行している状態。そのまま放置しておくと神経を抜かなくてはならなくなりますので、虫歯かな?と思ったら早めに治療を受けることが大切です。

② エナメル質の衰え


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歯を覆っているエナメル質が衰えてくると、歯が欠けることがあります。
エナメル質が衰える原因としては、炭酸飲料などの食生活や、加齢などもあります。
また、食後すぐに歯磨きをするとエナメル質が衰えてしまうので、食後30分後くらいを目安に歯磨きを行うと良いでしょう。

③ 噛み合わせ・歯ぎしり

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噛み合わせが悪かったり、くいしばり、歯ぎしりなどの癖を持っている方は、歯が欠けやすい場合があります。日頃から強い力が歯に加わるため、ダメージが蓄積してしまうのです。
癖は自分自身では気が付かない場合が多いですが、何か違和感を覚えた際はすぐに歯科医院で受診するのが早期治療の鍵となります。

歯が欠けてしまったときの対処法

突然、歯が欠けてしまった!というとき、みなさんはどうしますか?
対処として多いのが、「ティッシュに包んで持ってくる」というもの。
もちろん欠けた歯を持参していただくことは重要ですが、可能であれば「口の中に含んだまま」歯科医院に来てくださるのが望ましいです。口の中に含むことで乾燥などを防ぐことができるため、歯の劣化を防ぐことができます。
口の中に含むのは抵抗があるという方は精製水か新しい牛乳パックの牛乳につけ、乾燥させないようにして歯科医院に持ってきて下さい。

歯科医院での治療法

歯の欠けた部分が小さければ、レジンという材料で欠けた部分を修復します。
欠けた部分が大きく、歯の神経が露出してしまったときは歯の神経の処置をします。
場合によっては神経をとることもあります。
欠けた部分が残っていれば、それを歯科用の接着剤で付けられることもありますが、それがない場合、またあってもあまりに大きく欠けている場合は差し歯などの被せ物で修復します。

歯が欠けるなんて思ってもみないことが急に起こることもあります。

その時はすぐにかかりつけの歯科医院に受診することが大切です。

歯科衛生士 前田 由香

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虫歯や歯周病も感染症!

F1000023.JPGこんにちは。朝晩はだいぶ寒くなってきましたね。
先日、早速インフルエンザの予防接種に行ってきました。
注射の後の絆創膏がくまモンだったので、とても楽しい気分になりました。

ところで、インフルエンザと言えば感染症だということは、皆さんご存知のことと思います。
では虫歯や歯周病はどうでしょう?
実は、虫歯や歯周病も原因菌の感染によって起きる、立派な感染症なのです。
その証拠に、赤ちゃんのお口の中には虫歯や歯周病の原因菌はいません。

では、一体赤ちゃんに虫歯や歯周病の原因菌を誰がどこでうつすのでしょう。

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虫歯の原因菌は、歯が萌えはじめてから3歳くらいまでの間に親や保育者から感染します。
口腔内の虫歯の原因菌の割合は幼児期に決定するので、大人になってから虫歯の原因菌と接触があっても、感染し定着することはほとんどありません。
なので、幼児期までに虫歯の原因菌の感染を防ぐことができれば、虫歯になるリスクをかなり低く抑えられます。

ところが歯周病の原因菌は虫歯の原因菌と比べると、大人になっても常に感染するリスクがあります。

では、感染を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。

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まずは接触による感染リスクを減らします。
3歳までの間はキスや食べ物の口移し、食器の共用、回し飲みなどをしていませんか?
またお母さんの歯をきれいにするだけで、赤ちゃんの歯を虫歯から守ることができたという試みもあります(1994年スウェーデン)。
3歳までは気をつけることができるとしても、既にお子さんが3歳を過ぎていたり、夫婦やパートナー間の接触による感染を防ぐことは非常に困難です。

次にできることは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の量を抑えることです。
菌の量を抑える方法として有効的な方法が、毎日の正しい歯磨きによるセルフケア、定期検診やPMTCなどプロによるケアです。
正しい歯磨きって実は意外と大変で難しいんです。歯磨きの仕方、大丈夫でしょうか?

気になることがあれば、一度ご相談ください。
一緒に虫歯の原因菌や歯周病の原因菌から歯を守りましょう。

歯科医師 梶永

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