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アーカイブ: 12月 2014

もし歯が欠けてしまったら

ある日突然、歯が欠けてしまった…。
あまり想像したくないトラブルですが、食事をしているとき、ケガや事故など、歯が欠けてしまうという状況はそれほど珍しいことではありません。

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今回は、なぜ歯が欠けてしまったのか、歯が欠けてしまったときはどうすれば良いのか、歯科医院での治療法をご説明します。

歯が欠ける原因

① 虫歯

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歯が欠ける原因として一番多いと言われているのが、虫歯です。
虫歯で歯が欠けるときは、既に虫歯が進行している状態。そのまま放置しておくと神経を抜かなくてはならなくなりますので、虫歯かな?と思ったら早めに治療を受けることが大切です。

② エナメル質の衰え


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歯を覆っているエナメル質が衰えてくると、歯が欠けることがあります。
エナメル質が衰える原因としては、炭酸飲料などの食生活や、加齢などもあります。
また、食後すぐに歯磨きをするとエナメル質が衰えてしまうので、食後30分後くらいを目安に歯磨きを行うと良いでしょう。

③ 噛み合わせ・歯ぎしり

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噛み合わせが悪かったり、くいしばり、歯ぎしりなどの癖を持っている方は、歯が欠けやすい場合があります。日頃から強い力が歯に加わるため、ダメージが蓄積してしまうのです。
癖は自分自身では気が付かない場合が多いですが、何か違和感を覚えた際はすぐに歯科医院で受診するのが早期治療の鍵となります。

歯が欠けてしまったときの対処法

突然、歯が欠けてしまった!というとき、みなさんはどうしますか?
対処として多いのが、「ティッシュに包んで持ってくる」というもの。
もちろん欠けた歯を持参していただくことは重要ですが、可能であれば「口の中に含んだまま」歯科医院に来てくださるのが望ましいです。口の中に含むことで乾燥などを防ぐことができるため、歯の劣化を防ぐことができます。
口の中に含むのは抵抗があるという方は精製水か新しい牛乳パックの牛乳につけ、乾燥させないようにして歯科医院に持ってきて下さい。

歯科医院での治療法

歯の欠けた部分が小さければ、レジンという材料で欠けた部分を修復します。
欠けた部分が大きく、歯の神経が露出してしまったときは歯の神経の処置をします。
場合によっては神経をとることもあります。
欠けた部分が残っていれば、それを歯科用の接着剤で付けられることもありますが、それがない場合、またあってもあまりに大きく欠けている場合は差し歯などの被せ物で修復します。

歯が欠けるなんて思ってもみないことが急に起こることもあります。

その時はすぐにかかりつけの歯科医院に受診することが大切です。

歯科衛生士 前田 由香

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歯科治療における放射線

こんにちは。
今回は,歯科治療を行う際に用いる歯科エックス線についてお話しします。
皆さんは歯科医院を受診されたときに,虫歯の大きさや歯周病の状態などを確認するためにエックス線写真(レントゲン写真)の撮影を経験したことがあるかと思います。そのときに『エックス線の身体への影響はないのだろうか?』と心配になったことはありませんか?
できれば放射線による被ばくはしたくないと皆さん考えますよね。しかし,歯の中の様子は目で見ただけではわからないことが多いので,正確な診断,安心・安全な治療を行うために撮影を行わせていただいているのです。
それでは,① 歯科用エックス線撮影法,② 撮影時の被ばく について説明します。

① 歯科用エックス線撮影法

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歯科治療に利用されるエックス線撮影法は色々ありますが,その中でも多く使用されるものに,パノラマエックス線撮影(オルソパントモ撮影)と,歯科用(デンタル)エックス線撮影があります。
パノラマエックス線写真では、お口の中全体を観察することができます。
上下のあごの骨を含めた撮影が一回で行えますが,個々の歯の虫歯等の診断にはデンタル写真の併用が必須となります。

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歯科用(デンタル)エックス線写真は,パノラマエックス線写真では判断しにくい部分を,より細かく確認することができます.虫歯になりやすい場所としては、歯のかむ面の他に、歯が隣の歯と接する部分もあり、これらが正確に写し出される必要があります。パノラマエックス線写真と違い撮影部位が一部分のため,フィルムをお口の中の撮影したい部分に挿入し,撮影します。
このように,患者さんのお話しを伺い,歯科医師の考えをふまえて撮影方法を使い分けているのです。

② 撮影時の被ばくについて

私たちの生活に直接関係する放射線は,人工放射線と自然放射線とに分けられます。人工放射線とは医療での診断に使われるエックス線や原子力発電所で生まれる放射線で,自然放射線とはもともと自然界に存在している放射線をいいます。
以下に,これらの放射線から受ける被ばく量の例を示します。これらから分かるように,歯科で使用するエックス線の被ばく量はごく少量であることがわかります。実際には,防護のために鉛の入ったエプロンを装着することで,さらに被ばく量を軽減することができるのです。
また,エックス線撮影室のドアにも外部への放射線の漏えいを防ぐために鉛の入った板が設置されており,保健所の検査,許可を得ています。撮影室に近い診療台での治療でもご安心ください。
お口の中の状態を解らずに,やみくもに治療を進めていくよりも,より確実,安全に治療を行うために撮影が必要となります。被ばく量の軽減のために,我々歯科医師も細心の注意を払っておりますので,何か疑問がございましたらお気軽にお話しください。

《 人工放射線 》

・肺がん治療・1週間・・・ 60,000 mSv(60 Sv)
・医科用CT検査・1回・・・ 6.9 mSv
・一般公衆の年間線量限度・・・ 1.0 mSv
・歯科用CT・1回・・・ 0.1 mSv
・胸のX線集団検診・1回・・・ 0.05 mSv
・歯科パノラマ撮影・1回・・・ 0.03 mSv
・歯科口内法(デンタル)撮影・1枚・・・ 0.01 mSv

《 自然放射線 》

・ブラジル・ガラパリ市自然放射線・年間・・・ 10 mSv
・一人当たりの自然放射線・世界平均年間・・・ 2.4 mSv
・一人当たりの自然放射線・日本平均年間・・・ 1.5 mSv
  (宇宙から0.4 mSv,大地から0.5 mSv,食物から0.3 mSv)
・東京 — ニューヨーク間・1往復・・・ 0.2 mSv

参考:東京都歯科医師会雑誌第59巻8号付録

歯科医師 八田 みのり

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